はい。ケーキの上にのっているイチゴの取り合いで負けた「ねこにん先生」です。
さて今回は、佐藤 仁さんの書かれた「争わない社会(NHK BOOKS)」を読んでわかったことを紹介していきます。
争(あらそ)わない社会って言葉がいいですよね。そのためには何が必要なのか、どんな考えでいるべきなのか気になってこの本を手に取りました。
では、はじめていきましょう!
どんな本なの?
まずは本の紹介から。
争わない社会「開かれた依存関係」をつくる
著者:佐藤 仁(東京大学教授)
発売日:2023/5/25
出版社:NHK BOOKS
単行本:304ページ
「依存(いぞん)」という言葉は、スマホ依存などのように避けるべき状況としてよく使われますが、本当は人が生活する上でとても大切なことです。しかし、一つの依存先に頼りすぎると、問題や争いにつながることもあります。重要なのは、縦横のつながりを大切にいくつかの依存を選ぶこと。この本は、そのような生きていくうえで大切なことを教えてくれます。
内容はとても面白いです。けれどテーマや文章自体は少し難しいので、中学生くらいからがオススメです。これからの人生にどのような考えや行動が必要なのかを考える、良いきっかけとなる本だと思いますので、ぜひ読んでみてください。
新しい世界(学び)
「人として自立する」って、カッコイイことばですよね。
でも自立とはいったい何なのでしょうか?
1人で生きていくこと。という人もいるかもしれません。でも今の世の中で本当に1人で生きられる人はいません。ある島で1人で暮らすようなことは考えられますが、それは自立ではなく孤立(こりつ)の方が合っていそうです。
では自立とは何か。それは、自分で頼(たよ)る先を選べることです。
頼れるところが1つしかない場合、自分が困ったときにはそこに頼るしか方法がありませんね。そうなると、その頼り先に言われたことは(本当はイヤでも)断りにくいと思います。
ではどうすればよいか。
頼るところ、相談できるところを増やせばいいんですね。
例えば、家族、学校の先生、友達などの知り合い。
また、働いている人は会社だけでなく、ボランティアや好きなことのコミュニティーに参加するなど新たなつながりを作り出すことです。
そうすれば、自分に何かこまったことが起きた場合に、いろんなところに助けを求めることができます。1つに頼るよりぜんぜんうまくいきそうですね!これが自立した状態なんです。
みなさんは、自分が頼れる先にどんなところがありますか?少し考えてみてください。
若いみなさんは今すぐ自分で増やすのはむずかしいかもしれません。けれど、この考えはとっても大切なので覚えておいてくださいね。
今回の授業はこれまで!ありがとにゃ。
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