【本で学ぼう】『ゲンロン戦記』を読んでわかった考えることの大切さ

哲学・思想

はい。ふと気づくとおさいふの中がレシートでいっぱいになっている「ねこにん先生」です。なんとなく入れたままにしちゃうんですよね~。

さて今回は、東 浩紀さんの書かれた「ゲンロン戦記(中公新書ラクレ)」を読んでわかったことを紹介していきます。

『哲学者(てつがくしゃ)が会社を作り、苦闘(くとう)した10年の物語』と言うフレーズで、経営(けいえい)の視点でも哲学の視点でも面白そうな1冊だなと思い手に取りました。

では、はじめていきましょう!

どんな本なの?

まずは本の紹介から。

ゲンロン戦記 「知の観客」をつくる
著者:東 浩紀(批評家・作家)
発売日:2020/12/8
出版社:中公新書ラクレ
単行本:288ページ


批評家(ひひょうか)であり、哲学者でもある東さんがゲンロンという会社を作って、その会社といっしょに歩んできた10年の中で山あり谷ありいろいろな経験されたことが書かれた本です。
経営者としての自覚とは何なのか、人に仕事を任せるとはどういうことなのかなど、経営者の視点からはもちろん、哲学的な視点からの反省や試行錯誤(しこうさくご)がとても面白いです。夜な夜な、領収書(りょうしゅうしょ)を読み込んでフォルダを作る、資金繰りの大切さなど、当時の苦労が伝わってきます。自伝というジャンルとしても、とても読みごたえのある本です。

これから経営者になりたいと考えている人、どんな苦労があるか知りたい人はもちろん。ゲンロンという知のプラットフォームを通して、敵・味方を超えたコミュニティなどの哲学的な考えを学びたい方にもオススメの1冊です。

新しい世界(学び)

「知る」と「わかる」の間に、そして「わかる」と「動く」の間に『考える』と言うクッションが必要なのです。1番印象に残った言葉です。

今の世の中は知ることがとても簡単になっていますね。

どれだけ時間をかけずに知ることができて、行動することできるかが大切にされている時代です。その中で、伝える側もできるだけかんたんに伝えるようにコミュニケーションしてきています。

「1番わかりやすい」とか「絵がたくさんでわかりやすい」とか書かれているのをよく見ますね。

かんたんにわかるのはとってもいいことです。ねこにん先生もわかりやすいのは好きです。

ただし、それは本当に正しいことでしょうか?

この世界はとっても複雑(ふくざつ)で長い歴史があり、人もモノもいろいろなことががからみ合っていて、知れば知るほどわからなくなることも多いです。

なので私たちはしっかりと『考える』ことが大切なのです。そして自分で判断するということが必要なんです。

この話って本当のことなのかな?
みんなが言っていることだけど、ちょっと違うんじゃないかな?
他の人はどう考えているんだろう?
そんなふうに少しだけ考えてみてください。

言われるがまま行動するだけでは、人生は面白くないですもんね

今回の授業はこれまで!ありがとにゃ。


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