はい。
いつまでも健康にすごせるように朝のラジオ体操や筋力トレーニングをしている「ねこにん先生」です。夏でも朝はすずしくて気持ちいいですよ。
さて今回は、小林 武彦(こばやし たけひこ)さんの書かれた「なぜヒトだけが老いるのか(講談社現代新書)」を読んでわかったことを紹介していきます。
生きものが老いるのは当たり前と思っていたのですが、「ヒトだけが老いる」というタイトルを見て、ぜひともなぜなのか知りたくて、この本を手に取りました。
では、はじめていきましょう!
どんな本なの?
まずは本の紹介から。
なぜヒトだけが老いるのか
著者:小林 武彦(生物学者、東京大学定量生命科学研究所教授)
発売日:2023/6/22
出版社:講談社
新書:224ページ
生物学(せいぶつがく)の世界から、前半では生きものが死ぬ大切な理由や、生きものが老いるメカニズムなどを遺伝(いでん)や細胞(さいぼう)の観点からくわしく説明してくれます。
そして後半では、前半の内容をふまえて、どうしてヒトだけが老いるのか、ヒトにとって老いることの役割とはいったい何なのかについての考え、そしてシニア層が老いと向き合い、社会の中でどのように生きていくべきか書かれています。
老後(ろうご)に不安を感じている方にはぜひ読んでほしいです。どのように生きていけばよいか参考になります。また生物学や最新の老化のメカニズムなど知りたい方にもオススメの一冊です。
新しい世界(学び)
人の社会には知識や技術の継承(けいしょう)が必要。
私たちが生きている社会では、私たちはいろいろな専門家(せんもんか)が作ったものに囲まれて生活しています。
例えば、よく使うスマホや毎日食べる料理も、自分で作るのは難しいですね。
この世界ではそれぞれの分野のより上手な人が、より高度なものを作り、私たちはそれを利用しているので最先端のスマホを使えたり、おいしいご飯を食べたりできているんです。
親に作ってもらうご飯も、お店の人に作ってもらうご飯もおいしいもんね。
このような社会を続けていくために不可欠(ふかけつ)なのが、膨大(ぼうだい)な知識や技術の継承(けいしょう)です。
どうすれば作れるのか、どうすればうまく生活できるのか、といったノウハウが親から子供へ、師匠(ししょう)から弟子(でし)へとしっかり継承され蓄積(ちくせき)されてきたからこそ、私たちは新しいものの中で生きていけるのです。
このような継承がとっても大切な社会で重要なのが、自分のためよりも社会やコミュニティ全体の利益(りえき)を優先し判断できるシニア層(そう)なんです。
新しいことをどんどんやりたい若者の層。
そして、アクティブだったころの経験から、次の若い層が活躍できるように教育やルール作りなど社会の基盤(きばん)を作り上げるシニア層。この2つの層が上手に関わり合いながら社会を作ってきたからこそ、人はここまで進化し科学を発展させることができたんです。
ぜひ若いうちはシニア層から多くを学び、そして自分がシニア層になったときには、教え伝える側として社会と関わっていきましょう。
おじいちゃんおばあちゃんからいろいろ教えてもらおう!
今回の授業はこれまで!ありがとにゃ。
コメント