はい。本を読むときは、テレビを消し音楽も流さずにできるだけ集中して読みたい「ねこにん先生」です。ながら読みだとどうしても、どっちも中途半端になっちゃうんですよね。
さて今回は、平野 啓一郎(ひらの けいいちろう)さんの書かれた「本の読み方 スロー・リーディングの実践(PHP文芸文庫)」を読んでわかったことを紹介していきます。
ねこにん先生がよくやっている速読(そくどく)、とはまったく違う本の読み方であるスローリーディングとはどのようなものなのか知りたくて、この本を手に取りました。
ちなみに、ねこにん先生のオススメの本の読み方は↓の記事で紹介しています。
では、はじめていきましょう!
どんな本なの?
まずは本の紹介から。
本の読み方
スロー・リーディングの実践
著者:平野 啓一郎(小説家)
発売日:2019/6/4
出版社:PHP研究所
文庫:224ページ
小説家(しょうせつか)である平野さんがオススメする本の読み方、スローリーディングについて書かれた本です。網羅(もうら)的な速読(そくどく)ではなく、選択(せんたく)的な質の読書としてのスローリーディングとはどんなものか。スローリーディングの基礎から、テクニック、実践編へと進んでいきます。特に実践編では夏目漱石の『こころ』やカフカの『橋』などの有名な実際の文章を使って、少し気を付けるだけで内容の理解がぐんと上がる読書のコツを教えてくれます。
読書が好きな人、本をどのように読もうか迷っている方はぜひ読み方の参考にしてほしい一冊です。また、なかなか読んだ本や教科書、資料(しりょう)が頭に入ってこないと感じている方にもオススメです。
新しい世界(学び)
書き手になったつもりで読む
最近よく聞く『速読』は、すばやく多くの本の内容を知るためのテクニックです。
でも速読の場合、書き手の言いたいことを読み間違ったり、偏(かたよ)った読み方をしてしまいがちなんです。
かたよった読み方?
速読では本をさっと流し読みするのですが、どうしても自分の心の中の気になる言葉に注意が行き、目につきやすいです。
急いで読んでいるので、自分が思っている言葉や考えについつい引っ張られてしまいがちで、書き手が本当に言いたいことを正確にとらえられないときがあるんですね。
なので、本を読むときに大切なのは、書き手の気持ちになって読むこと。
その本の書き手がどんなことを考えて書いているのか、伝えたいことは何なのかと文章ひとつひとつをじっくりとゆっくりと読むことで、作者と向き合い、相手の考えをより正確に読み取ることができます。
ときには自分の考えとまったく反対のことが書かれた本もあると思います。それでも、自分の好きなことや気になることだけでなく、書き手が本当に言いたいことは何なのか、しっかりと考えながら読書していきましょう。
そうすることで、いろんな考えを学び、自分のものとすることができますよ。
書いた人の気持ちがわかれば、友達に説明や本のオススメもしやすいし、なにより読んでて楽しいよね。
今回の授業はこれまで!ありがとにゃ。
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