はい。アンケートを書くとき、少~しだけいいひとっぽくや、かっこつけて回答してしまう「ねこにん先生」です。いいこと書いてあげたいって思っちゃうんですよね。
さて今回は、高橋 嘉尋(たかはし よしひろ)さんの書かれた「値決めの教科書-勘と経験に頼らないプライシングの新常識(日経BP)」を読んでわかったことを紹介していきます。
コロナもあり、値上げラッシュが続く中で、お店や会社がそれぞれいろいろな思いで料金を決めています。そんな値決めのやり方を知りたくて、この本を手に取りました。
では、はじめていきましょう!
どんな本なの?
まずは本の紹介から。
値決めの教科書
勘と経験に頼らないプライシングの新常識
著者:高橋 嘉尋(プライシングスタジオCEO)
発売日:2023/6/15
出版社:日経BP
単行本:176ページ
商品やサービスの価値をベースにした、利益(りえき)を最大にする値決めのやり方について書かれている本です。バブル崩壊(ほうかい)から低価格競争(ていかかくきょうそう)が進む中、2020年のコロナを経験し、多くの企業が価格(かかく)アップに乗り出してきています。勘(かん)や経験にたよりがちな値決めをどのように決めていけば良いのか、一つ一つの段階(だんかい)を踏まえて値段を決めていく全体感が学べます。有名企業の値決めの例も多くあり、具体的で、わかりやすい実用書です。
経営者(けいえいしゃ)やマーケティング担当はもちろん。プライシングに興味がある人、これから担当する人はぜひ読んでみてください。今時点では値決めに関係ない人でも、世の中の値段がどのように決まっているのか、知っていても損はしない知識だと思いますよ。
新しい世界(学び)
これまでにない価格を決めるには、アンケートが1番。
これまでの料金から大きく値上げしたい場合に、どのようなやり方があるでしょうか。
これまでに買ってくれた人が、どれくらいの値段で一番買ってくれたか調べるとか?
そうですね、これまでの値段とその値段で買ってくれた人の数を比較すれば、これまでの値段で1番ベストな価格を決める判断材料にはなります。
でも、これまで設定したことがない値段の場合はどうでしょう。
これまでに買ってくれたデータだけだと、その範囲(はんい)より高い価格はなかなか判定が難しいです。
そんなときに役立つのがアンケートです。
世の中の人が、その商品やサービスを、
どれぐらいの値段なら買ってくれるのか?
毎月どのくらいの値段で使ってくれるのか?
高いと思うのか?
安いと思うのか?
そういった、シンプルだけどお客のことがしっかりわかるアンケートを行い、そのデータを解析(かいせき)することで、これまで設定したことがない範囲でも、その商品の本来の価値に合った値段を決めることができます。
アンケートを行うときにもうひとつ大切なことは、アンケートを回答してくれた人の属性調査(ぞくせいちょうさ)です。
アンケートの回答者は、
どれぐらいの年収なのか?
どれぐらい買ってくれるのか?
どこで買うことが多いのか?
などアンケートで取ったデータを活用するときに、うまく分類するためのデータも一緒に取っておきましょう。
もちろん他にもいろいろな予測(よそく)や算出方法(さんしゅつほうほう)、考え方などがありますが、世の中のことを知る1つの方法としてアンケートをぜひ使ってみてください。
私のやった夏休みの自由研究がいくらで売れるか、アンケートを取ってみようかな!
今回の授業はこれまで!ありがとにゃ。
コメント